多くの人は、通信会社の電波が切れた途端に固まってしまうと思い込み、公共交通機関向けのアラームアプリを信用しきれずにいます。疑うのも無理はありません。ほとんどの地図アプリは、実際にモバイルデータを常時必要とするからです。しかしオフラインで使える位置アラームはそうではありません。スマホのGPS、つまり端末が無料で受信する衛星電波を使うので、インターネットもWi-Fiもデータプランもなくても動き続けます。
この話題に触れるのが初めてなら、まずは位置アラームとはのガイドから始めるのがおすすめです。本記事で扱う通信まわりの詳細に入る前に、全体的な考え方を説明しています。
GPSとインターネットは別の技術
この二つを混同しやすいのは、日常ではスマホのGPSがほぼ必ずインターネットで読み込まれた地図と一緒に現れるため、片方がもう片方に依存しているように見えるからです。実際には、別々のシステムです。GPS(全地球測位システム)は、受信チップを備えたあらゆる端末に向けて、無料で24時間、電波を送り続ける衛星のネットワークです。あなたのスマホはその電波を受信するだけで、少なくとも4つの異なる衛星から電波が届くまでの時間を比べて現在地を計算します。データのやり取りも、アカウントも、契約プランもありません。一方通行の通信です。
一方、インターネット(Wi-Fiやモバイルデータ)は、道路を読み込む、住所を名前で検索する、リアルタイムの渋滞を表示する、といった機能を支えるものです。だからこそ、曲がるたびに案内する経路ナビアプリは、通信がないと本当に固まってしまいます。地図をダウンロードし、ルートを常に計算し直す必要があるからです。位置アラームは、それよりずっとシンプルです。道路を描くことも、1秒ごとにルートを計算し直すこともなく、二つの座標、つまりあなたの座標と目的地の座標を比べて、その間の距離を確認するだけです。この計算は端末の中で行われ、どのサーバーにも依存しません。だからこそ、マーケティングの言葉だけでない、本物のモバイルデータ不要のGPSが可能になるのです。
地図を初めて開くとき、スマホはインターネットを使ってより速く現在地を見つけることがあります。いわゆる「アシスト付き」測位です。これは最初の近道にすぎません。そのあとは、衛星GPSが周りにネットワークがなくても単独で機能します。
オフラインで使える位置アラームの実際の仕組み
手順はどの位置アラームでも同じですが、インターネットがどの場面で登場する(あるいはしない)かについて、一つ大切なポイントがあります。
インターネットが必要になりがちなのは最初の一手だけです。地図を開き、通りや駅の名前を検索し、ピンを置く工程です。これは一度だけ、できれば乗車前、まだWi-Fiや電波がある間にすませておきましょう。
目的地の手前どのくらいで音を鳴らすか、その距離を選びます。移動の速さに応じて500m〜10kmの範囲です。
ここから先、アプリはあなたがどこで降りたいかをすでに把握しています。GPSで得たあなたの位置とその地点を比べるだけで、インターネットから何かを読み込む必要はもうありません。
アラームは画面をロックしたままバックグラウンドで見守り続け、設定した範囲に入った瞬間に、インターネットの電波の有無にかかわらず音とバイブレーションで知らせます。
つまりインターネット不要のアラームは、大げさな宣伝ではありません。インターネットはアラームを準備するのを助けますが、アラームを鳴らすのはGPSだけです。ピンをマークして範囲を決めたあとは、機内モードにしても、トンネルを抜けても、通信会社の圏外に出ても、動きは変わりません。
オフラインが本当に効いてくる場面
実際のところ、この技術的な違いは、よくある次のような場面で効いてきます。
- 地方や幹線道路の区間:小さな町をつなぐ幹線道路では、便のよいルートを走る長距離バスの移動でも、通信会社の電波が数分にわたって途切れることがよくあります。
- トンネルや地下区間:一部の電車や地下鉄の路線では、通信会社の電波もGPSも長時間届かないことがあります。アラームは電波が戻り次第すぐに計算し直し、経路のどの時点でもインターネットを必要としません。
- 別の都市や海外への移動:料金が高くつきがちなデータローミングを有効にしなくても、アラームは通信会社に依存しないため、いつもどおり動き続けます。
- バッテリーとデータ容量の節約:Wi-Fiとモバイルデータを数時間オフにしておくと、その月のデータプランを節約できるうえ、スマホの通信機能がネットワークを探すのをやめるため、バッテリーも長持ちします。
Wi-Fi・モバイルデータ・機内モード:何をオフにして、何をオンのままにするか
長い移動でバッテリーやデータを節約したいなら、Wi-Fiとモバイルデータは安心してオフにできます。アラームは何の違いも感じません。唯一気をつけたいのが機内モードです。
多くの端末では、機内モードにするとインターネット通信だけでなくGPSチップもオフになります。このモードを使うなら、設定で位置情報がオンのままになっているか確認してください。最近のAndroidやiPhoneの多くは、機内モードを有効にしたままでも位置情報を手動でオンに戻せます。迷ったら、Wi-Fiとモバイルデータを個別にオフにし、端末の位置情報は常にオンのままにしておくのがおすすめです。
アプリには位置情報の権限が付与されている必要もあります。これがないと、どんなGPSでも役に立ちません。衛星にたどり着く前に、OS自体がアクセスをブロックしてしまうからです。スマホの設定で一度確認しておきましょう。「アプリ > 乗り過ごしアラーム > 権限 > 位置情報」の順にたどり、「常に許可」または「アプリの使用中のみ許可」に設定しておくとよいでしょう。
位置情報のプライバシーは?
インターネットの使用を減らしたいと考える人は、自分の位置情報に誰がアクセスできるのかも気にすることが多いものです。これは当然のことで、位置情報はデリケートなデータだからです。乗り過ごしアラームでは、位置情報はアラームまでの距離を計算するためだけに使われ、第三者と共有されることは一切ありません。ですからアプリをオフラインで使うことは、移動中の利便性だけの話ではありません。その情報がどこへ行くのかについて、安心をもう一枚重ねることでもあるのです。
よくある質問
アプリはインターネットやモバイルデータなしでも動きますか?
はい。GPSは完全にオフラインで動作し、Wi-Fiやデータプランを必要としません。電波の届きにくいバス路線や地下鉄の区間に最適です。
スマホを機内モードにしてもアラームは動きますか?
位置情報がオンのままであれば動きます。一部の端末では、機内モードにするとほかの通信と一緒にGPSもオフになります。その場合は、機内モードをまるごと使うより、設定からWi-Fiとモバイルデータだけを手動でオフにし、位置情報は常にオンのままにしておくほうが安全です。
自分の位置情報は保存されたり、誰かと共有されたりしますか?
いいえ。位置情報は、マークした目的地までの距離を計算してアラームを鳴らすためだけに使われます。第三者と共有されることは一切ありません。